寝酒が睡眠障害の原因に

寝酒はよい眠りが取れるはまちがい

徳利とおちょこ
「お酒を飲んで寝ると寝つきがよくなる」「質のよい睡眠が取れる」と思っていらっしゃる方は多いと思います。確かにお酒の効果で寝つきはよくなります。しかし寝つきはよくても、いくつかの理由によって睡眠の質は落ちてしまいます。寝酒は睡眠障害の原因になってしまいます。

 

お酒のつまみも睡眠障害の原因になります

お酒を飲む時にはおつまみも一緒にという場合が多いでしょう。おつまみをいただくことも睡眠にとって悪影響を及ぼします。

体温には表面の体温(表面体温)と体の中心部の体温(深部体温)とがあります。(1日のうちで深部体温の差は約1度あります)睡眠の質を高めるためには、深部体温が下がる必要があります。手足から熱をだして体温を下げるのですが、手足が冷えて寝付けないというのは、体温が効率よく下がらないためです。

就寝前に口に食べ物を入れる行為は、体に消化活動を行わせるのですから、体温の上昇を伴います。体内時計によってコントロールされている深部体温の調整を狂わせてしまいます。やっと寝付いても睡眠中の睡眠の質を落としてしまいます。

睡眠障害の原因を排除するためにはお酒の量もごく少量にし、食べ物を口に入れないことが大切です。

 

お酒が睡眠障害の原因になり得る理由

焼酎
お酒が睡眠障害の原因になる理由は、お酒が持つ覚醒作用にあります。ほかにもアルコールが持っている利尿作用も原因になります。

お酒が体内で分解される時に、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドという毒性のある物質が作られます。また、最初からお酒にも含まれます。このアセトアルデヒドには覚醒作用があります。覚醒作用があるのですから、質のよい睡眠が取れるわけがありません。

お酒を飲んでトイレが近くなったという経験はお酒を飲んだことがあれば、誰でも経験済みだと思います。毒であるアルコールを人間の体はできるだけ早く体外にだしてしまおうとします。これがお酒を飲んでトイレが近くなる理由です。

お酒を飲んでトイレが近くなるのにはもうひとつ理由があり、抗利尿ホルモンの働きをアルコールが阻害してしまうためです。

抗利尿ホルモンは、睡眠を妨げないように睡眠中の尿の量を少なくするホルモンです。お酒に限らず水分を多く摂ることによっても抗利尿ホルモンの分泌は抑えられます。お酒はアルコールとしても水分としても睡眠障害を助長してしまいます。

睡眠に対してはお酒の量も大切な要素です。酒の量が少量ならよいのですが大抵の場合には少ない量で満足できずに多い量を飲んでしまいます。

お酒が好きな人にとっては楽しみが減ってしまう、とても我慢できないことかもしれませんが、やはり睡眠は人間にとって大切な生命活動のひとつですから、やめることができなくても、できるだけ量を減らす努力が必要です。